習熟度別クラスとリメディアル教育について思うこと。まとまっていないが、とりあえず、書いておこう

<<問題点>>
●クラスのレベルによって、単純な作業しか必要ない授業と考え方を深める授業にわかれ、現在の習熟度が低いというだけで考え方を深める学習の機会が奪われる。また、教室や教員の確保の問題から、望まないレベルのクラスへ配置される可能性がある。クラス編成替えの機会は、半期の間にはまずない。

●習熟度別クラスによって、学力差が縮まるどころか、拡大する場合がある。

●各自が得意な科目や内容を不得意な仲間と共に学び合い、教え合う時間・機会を奪う。

●成績評価がダブルスタンダードになる。

●クラスをいくらわけても、そのクラスの平均的学力を基準に授業を行う限り、また学力レベルが二極化すると考えられる(1)。

●個人の学力差への対応が、教育効果(個人の学力の成長パターンや教授法の違いによる成長パターン)を無視して同一としている点(2)

しかし、
●学力レベル・受験選択科目(生物・物理・化学等)が異なるのに同一の課程・学科に入学を認めている以上、なんらかのリメディアル教育をする必要がある。

話は展開して、
<<じゃぁどうするか?>>
リメディアル教育としてe-Learningを活用している例(東京大学)
学生の時間的制約は減るが、緊張感がないのが欠点?また、実際の講義開講までに、これらを習熟できる時間的余裕はあるのか?

 リメディアル教育が不必要な学生はほぼ皆無であろう。であれば、1科目(+α)を入学制度に関係なく、リメディアル科目(未習科目や未習熟科目)を選択履修することにしてはどうか?
 しかし、完全セメスター制を導入しないと、学期によってはリメディアル科目を受講後に受ける科目がなくなる、、、。年に2回も同じ講義は時間的に無理、、、。大学の講義がすべてリメディアル教育で埋め尽くされる、、、。

リメディアル教育について
特定非営利活動法人(NPO)日本技術者連盟(Japan Engineers Federation)


出典等
(1)
数学教育TF--高校数学と大学数学の接点--(三重大学教育学部紀要第50巻,教育科学,97-113)、蟹江幸博(三重大学教育学部数学教室)・岡本和夫(東京大学大学院数理科学研究科)

(2)習熟度別指導の何が問題か、佐藤学、2004、岩波ブックレットNo.612
ISBN4-00-009312-6
Blogを少しだけ検索してみた。
●初等・中等教育での問題を指摘しているページ
生活・教育・文化についての批評 KOYASU am BLOG
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いずれも同一の方のページ