大学生のための情報リテラシー

情報検索、レポートの書き方、図表作成、プレゼンテーション術

2004年10月

厚顔無恥

 学生居室には、コーヒーを入れに行ったり、弁当箱を洗いにいったり、高頻度に出入りする。その時のできごと。

よく、お昼ご飯をうちの研究室の学生と我々の学生居室で食べている(友人なら他の研究室で食事をすることぐらい、よくある光景であろう)。

私は、その二人から見えるところで、弁当箱を洗っていた。
他の研究室の学生が世間話のように、卒論の進捗について、話していた。
正確には覚えていないが『先生が、実験でやって欲しいand求めている到達完成度まで、私はやる気はない。適当に、、、云々、、、。』と言っていた。

ここで、私がここに書き込もうと思ったのは、いい加減に仕事を終わらせて、卒業しようという学生の気持ちを責めるためではない。

他の研究室に来て、教員(私)がいるのに、ある教員の求めている要求度まで私はやる気ないんだよね、と平気で話すことが信じられない。

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予習の有無

オンラインで簡単にアンケートが取れるので情報処理演習で「予習の有無調べ」を行った。
 詳細なシラバスが用意してあり、演習の内容事前に把握可能であるし、自作テキストを全員持っているので、自学自習(予習)は容易のはずであった。しかし、結果は予想を遙かに上回るひどさだった。これが大学の現実か、、、。
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質問1 : 多肢選択
あなたは、今回の演習内容について予習しましたか?

予習する必要のない演習レベルなので予習が必要なかった 6%
予習する必要のない演習レベルだったが、予習した 0%
予習する必要がある演習レベルなので予習した 4%
予習する必要がある演習レベルだったが予習しなかった 42%
予習する必要がある演習レベルなのかどうかすら検討しなかった 48%
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なんと、予習する必要があるはずの学生が、90%予習していないという現実を突きつけられた。学生にとって何が判断基準なのか、わからなくなってきた。
自分の学力にあわせて、適切な行動が取れた人は、10%(6+4)しかいない。
この10%の人を相手に演習をすればいいのだろうか? 教育の本質は、できない人を引き上げてやることだろう。

しかし、
「学ぶ者なき場所に、教育なし」といったところだ。

部分日食

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部分日食。blogに画像を表示してみたかっただけ。

新幹線の死角

新幹線の前方部の席に乗った時のこと
私は座席に座りながら、通路の薄い茶色?の小窓から、デッキの向こうの車両に行きたがっている娘が見えた。

小学校就学前ぐらいの娘が、新幹線のデッキ(連結部)で、自動扉が開かず、取り残されていた。泣きもせず、アプローチしていたから良かった。私は、すぐ、私側の車両の自動扉を越えて、デッキへと行き、向こうの車両の自動扉を手をかざして開けた。この娘は、なぜ開いたか理解できないような顔をして親の元?へ戻っていた。続きを読む

修論発表会でのまねしたい質問

大学院の修士論文発表会で、例年、いい質問だと思う質問がある。
(我々の分野は、自然科学系なので、研究当初に、かならずしも現象発生時を測定・解析・追跡できるわけではない。観測センサーの設置が後手に回ったり、自然現象そのものを直接観測できず、事後に様々な方法でアプローチすることになったりする。)

ある教授は、
『もしあなたが、今、研究をはじめからやりなおせるなら、どんな測定・調査をしたいですか?』
『もし、この現象が起きることがわかっていたら、どんな設定で研究をしましたか?』と質問される。

決して、ネタを盗もうとか、そんなことではなく、揚げ足をとるわけでもない。純粋に研究の再構築・発展につながる質問である。

研究に充分なイメージができていないと、ここで回答につまる。あるいは、回答の方向を誤る。

過去の失敗を突き詰めるより、未来へとつながっていく。

見出し記号

同じ階層の情報に同じ記号(「■」や「○」など)を使用しよう。

良い例):たとえ、文頭の一字さげがなくても、階層の違いが一目でわかる。
○都道府県
■岐阜県、、、
■愛知県、、、
■三重県、、、

悪い例):たとえ、文頭の一字さげがあったとしても、階層の違いは明瞭ではない。
○都道府県
○岐阜県、、、
○愛知県、、、
○三重県、、、

ハイビーム

対向車がまぶしいんだから、自転車の運転手もまぶしいよ。
見えないからってハイビームにしたら、余計あぶないだろ。
私はもちろんライトはつけている。

それぐらい分かれよ。
見えなきゃスピード落とせよ。
それぐらい教習所で教えろよ(習わない、たぶん)。
頼むよ。

駄文。

エクセルを教えて下さい

情報処理演習の時間に「情報処理演習で、教えて欲しいことをメールで送信せよ」という課題を出した。

メールの内容「エクセルを教えて下さい」

 情報処理演習で、1回目のガイダンスで、演習シラバスや自作テキストで、細かく演習内容を説明したにもかかわらず、、「エクセルを教えて下さい」といった類の内容のメールが多かった。重点的に教えて欲しい項目(「グラフの作り方を特に」など)を書くならわかるが、、、。

 森林生態学の講義で、「生態学を教えて下さい」と言っているようなもので、理解に苦しむ。

 時間をかけず、考えもせず、安易に回答したメールは、(課題を期限までに提出したという意味で)テストには合格(可以上)するだろうけど、社会では通用しない。そんなこともわからないのか、、、。情報リテラシーを身につける気がないことをわざわざアピールするとは、、、。

もうできることはない

 ある時、研究棟に非常にくさいニオイが漂ったことがあった。原因を総務係の人に頼んで究明すると、ある研究室で薬品瓶を学生が落として割ったことによると判明した。
私「研究室の先生はなんと言われていましたか?」
総務「チャンバー等をまわしているので、もうできることはないそうです。」
私「、、、(ありますよ、学生か教員か、両方かが、全部の研究室に「申し訳ない」って謝りに来ることが!)。」

全部、まわったとしてもたいした数ないですよ、、、。確かに薬品に対して“できること”はないかもしれないけれど、人に対して“すべきこと”はありますよ。

800万もする機器の前で

 800万もする機器がおいてある机で、コーヒー飲んでいるいる奴がいた。
『おい、その机、禁水ってかいてあるだろう、コーヒーこぼしたらどうするつもりだ』
その人曰く、(きっぱりと)『こぼしません』
おいおい、その機器、おまえのじゃないぞ、共同機器で壊れて困るのはおまえだけじゃないぞ。その機器を使っている人が他にもいるということに思いをはせることができないのか。他者の利益を考えられないことも、巡り巡って自分の評価に繋がってくることを理解できないということだろうか。
もともと、その机を禁水にしたのは、『あなた』のためだったのですが、、、。

教科書等

(ア)指定教科書:書籍代は自分への先行投資である。本を買わないようでは、大学生とは言えない。また、万が一、指定教科書を教科書として使用しない先生がいたら、『少なくとも指定教科書ではなく参考図書だろう』と抗議して、学生全員連名で抗議文と返金要求を出すぐらいの気概を持とう。

(イ)参考図書:レポートの“参考図書”として明示されていなくても、参考図書がレポート作成の参考になることがある。図書館等で目を通しておこう。
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講義を受ける際の最低限のルール

(ア) 時間までに講義室に入る(時間を守らない教員には、学生から苦情を学務係に言うこと。講義の前に部屋に行き、前回のノートを眺める。前回の内容をうけて、次の話が進むはずなので、話の流れを思い出す)。
(イ) 携帯電話の電源は切る(注意しない教員には、学生から苦情を教員に言うこと)。
(ウ) 私語を慎む(注意しない教員には、学生から苦情を教員に言うこと)。
(エ) 眠くならないように、睡眠は充分取っておく
(オ) 教科書・ノート・筆記具などを忘れない。
(カ) 欠席はできるだけしない(教員の指示を守ろう)。
(キ) 飲食の可否は必ず個々の教員に確認せよ(食べることを許可する人はいないと思うが、、、)。講義中に飲食するのを絶対許さない先生もいれば、喉を潤すことを学生の権利だと考える人もいる。まずは確認した上で、行動するようにしよう。

履修登録

自分の将来の何に役立つのかを意識しよう。単位が簡単に取れるというような基準ではなく、丁寧な講義で、学問の最先端と導入を結びつけ、やる気を引き出してくれる先生の講義を選ぼう。先に書いたが、目的と目標を区別して、目標のどの部分を構成する一部なのかを意識しよう。
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大学生の情報リテラシーの向上によって、荒廃した日本社会を少しでも良い方向へ向ける一つの力を提供できればと考える一社会人
作者:加藤正吾
(Shogo KATO)

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