大学生のための情報リテラシー

情報検索、レポートの書き方、図表作成、プレゼンテーション術

2005年02月

プロジェクトの後に、反省会がない

2/16に前向きな発言を理解できない人の話を書いた。
(自己トラックバック)

結局、かなりの面で、プロジェクトの説明文は改善されていた。
しかし、このプロジェクトの実行後には反省会がなかった。

「あぁ終わった、終わった」とみんな解散した。
実働部隊に問題点を報告させるだけで、来年の仕事が楽になるのだが、
その仕組みがないようだ。
憎まれても、私がプロジェクトのリーダーに問題点を報告する必要があるのかもしれない。

黙っていては何も改善されない。
行動しよう。
もし、出る杭が打たれるなら、いいじゃない。
深く、土壌にささるんだもの、、、。

情報リテラシーのテキスト

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4月に「情報リテラシー」に関係する本を出版することにした。
なぜかというと、「情報リテラシー」でなっとくできる本がなかったから。
本屋で色々立ち読みしたが、見た範囲では、
情報リテラシーの本のほとんどは、残念ながらパソコン初級本であった。
(きっとどこかにはあるのだろう、いい本が、、、。)

出版といっても、PDFファイルの出版で、必要に応じて、ISBNコードも取ってくれるという楽な出版方法。手数料さえ、払えばAmazonでも書籍販売が可能とのことなので、やってみようかなと思っている。完全な契約をまだ行っていないが、今から、楽しみである。

出版社予定:三恵社

いま、探しているのは、パソコンの操作方法の用語の辞書。
パソコン機器などについては、いっぱい用語集があるが、
動作や行為(「クリックする」とか「変数を格納する」とか「立ち上げる」とか、、、)に関するものが見つからない。何かよい本やリンクすると良いページはないかと探している(操作を指示する言葉が人によって違うから難しいだろうか、、、)。

レポートの丸写し

レポートの丸写しはどこにでもあるようだが
<<大学教員の日常・非日常>>、、、。
経験から言うと、誰かの丸写しの文章は、絶対わかるとは言えないが、まずわかる。

私の場合、レポートを読んだとき、表現や誤字のエピソードが記憶されながら、次、次、レポートを読んでいくので、
特殊な表現が一致する時
計算間違えの計算結果が一致する時、
同じ誤字がある時、
グラフ書式がまったく一緒の時、
ピン!とくる、こいつらコピーしたなと。

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手伝いましょうか?

数年前のある会議で、△△係長が書類の入った封筒をあくせく教員に配っていた。大量であり、大変そうだなと、他人事のように部屋に入って、私は着席した。

そこに、着任して間もない●●先生が入ってきた。
入ってきて、その状況をみるなり、

●●先生『手伝いましょうか?』
△△係長『お願いします』
●●先生『あ!、俺には無理だ』

実は、封筒には、教員の名前まで書かれており、特定の教員に渡す必要があった。着任して間もない●●先生には、当然、顔と名前が一致しなかった。

しかし、このとっさの対応力と親切心。
信頼できる先生が一人着任したと実感した瞬間だった。

私も着任して8ヶ月ほどだったが、私には手伝えるはずの作業だった。私はそのことに気がつかなかったことを恥じ、次からは同じ失敗をしないようにしようと思った。

そして、今もその先生が、話のわかる仲間であることは言うまでもない
(と勝手に思っている)。

お礼を言えない人?

隣の研究室の大学院生が、
(ややこしいが)隣の研究室の発表用のPowerPointのファイルが重たすぎて、USBメモリにコピーできないと、困った顔でやってきた
(ちなみに100MB超!)。

しょうがないな〜、俺の出番がと思い、隣の研究室へ行く。
そこには、デジタルカメラの高解像度画像がPowerPoint上で縮小され、
多数の画像が、矢印などとともに配置されていたファイルがあった。

こまった。画像の固定の方法やサイズの変更をPowerPoint上ではまったく変化しない。PowerPointはいくら画像を変更しても、元の情報を保持している。

いちいち1枚1枚画像解像度を変更して、俺が配置し直すのか?
おまけに、WindowsMEだ。生まれてこのかた、見たのは2台目だ。不安定そのものだ。
そのころ、そのファイルをこしらえた学生は、途中から俺に目もくれず、プレゼンの文章を直しだしたぞ(なぜ?)。

(気にするな、気にするな)
そうだ!スライドショーを実行して、スクリーンプリントして、また貼り付ければいいんじゃないというひらめき!スクリーンに投影する解像度ならいける!

できた。劇的にファイルサイズは小さくなり、8MB程度。
ふ、ふ、ふ、PowerPointに勝った。

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軸と凡例は説明してよ

学術研究の口頭発表で、軸も凡例も説明しないで、いきなり説明されても図が読み取れない。

このような態度?姿勢?は、聴衆に理解してもらう気がないということをアピールするだけであって、決して賢くは見えない。

いくら、拙書
「大学生のための情報リテラシー」
テキストに口頭発表の手順で、軸や凡例説明の重要性を書いたところで、学部4年生の卒論発表で指導なしでは身に付かない(付いていない)。

指導が充分なされていない結果は、明確にでる。それを今日、また実感した。

スペック間違えるなよ

(2年も前の話)
 あるパソコンメーカーで、オンラインのPCの注文で、ハードディスクがスペックと異なっているというミスがあった。私は、たまたまホームページでこの問題を認識していた。それが1/9付け。

ところが、待てど暮らせど、連絡が来ない。
2/3付けの郵便が届く。なんと、同封されている文書の日付は、1/9付け。
おいおい。さらに、2/28までに返事をよこせと書いてある。
じゃぁ、もっと早く送付しろよ。

さらに、対処方法は、
A:キャッシュバック(書くなら、差額のご返金だろ。何様よ。これは付加サービスか?)

B:交換
尚、既存のHDDに記録されているデータの保証は致しかねます(おいおい、全力で、新しいHDDに移動する努力を致しますと書けよ。でも責任は負いかねますので、バックアップをと。)

加えて、頭にきたのは、キャッシュメモリ容量の仕様の違いは、、、、(省略)、、、、、や信頼性、またパソコン製品全体の品質には影響がありません(あるだろ、全体の品質に影響が!)。


しかし、
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前向きな発言を理解できない人

あるプロジェクトの説明会(空想空想)
A「ここを説明する時に、●●のように変えてはどうでしょうか?」
B「この指示文は、本部が決めたことです」

Aには、Bが何を言っているかわからないので、
A「つまり、こういう改善を行う必要はないということですか?」
B「そういう説明文を新たに入れる必要性は、本部がないと言っているということです。」

またまた、Bが何を言っているかわからないので、Aは、それ以上質問するのを止めた。

Aは頭の中で思った。
説明文の行間から、そんな(本部が必要がないと言っている)ことを読み取る必要があるの? そうか、なんだ、重要だと考える説明をわざわざ本部は入れなかった、または削除したという決断に、あなたは関わっているんだよね!そうならその過程を早く教えてよ。『指摘された説明は、■■な理由で入れないことになった』と。でも、そんなことを知っている人でないことはわかりきっている。

だとすると、、、。続きを読む

ボランティア

『ボランティア もうひとつの情報社会』金子郁容著(岩波新書)を読んだ(拾い読みだが)。
 ボランティアは、自分のためにするものとはなんとなく理解していたつもりだった。しかし、この中で、著者は独善の「閉じている」だけの自分でも、流行にしたがう「開いている」だけの自分でも、ダメで、その両方を活用してこそ、動的な情報を得ることができると書かれていたことにショックを受けた。私は人は文字に残していない情報(伝承のような様態)があることは理解していたが、人と人の結びつきで初めて生まれる情報(データ)は、(一部は書簡のやりとりの解析などでみられるかもしれないが)、どこにも文字として残されないし、その中に自分自身が入っていってこそ得られ、体感する情報であるという点の視点が意識にのぼったことはなかった。
 昔は、こんなことを意識する必要もなく、隣三軒両隣の社会では当たり前に構築されていた情報で、それがなければ生きていけなかったはずなのに、、、。

そして、
最後に私は、この本が1992年にすでに出版されているということに、ある意味一番のショックを受けた。本を読んで色々な視点を得ているつもりになっていたことを、、、。


注意されていることがわからない人

昨日(2005/2/8)、NEWS23で、東京都が、迷惑行為について見て見ぬふりを禁止する条例の制定を目指していることが報道された。

その中の映像の一コマとして、高校生が駅のホームの地べたに座り込み、一方では平気で人目をはばかることもなく、タバコを吸っている映像がながされた。
 アナウンサーらしき人が、『ここ座っていると迷惑だよね?』と聞いても『きもい〜』といって逃げ出す高校生などが映っていた。

間違ったことをしていても、注意された時は、行動を改めることが必要であるが、これらの子供(ちなみに高校生)にはそれがわからない、伝わらない。

また、一方で、社会が匿名化し、注意しにくくなった日本。へたすれば、逆ギレされ、加害されかねない。

でも、負の連鎖を断ち切る行動をしよう。条例の制定の可否など関係ない。
大人の責任だ、行動を改めることができない子供を作ったのは、、、。

痴漢撃退も、その一歩だ。
<<大学教員の日常・非日常>>での話

ホームページのデザインがまねされた

久しぶりに書き込む。
自分のホームページのアクセス解析をみて、異常に多いアクセス、おまけにどこにもそのホームページにはリンクはない。どんな物好きが、ホームページをお気に入りに入れたのかと思いきや、、、。
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大学生の情報リテラシーの向上によって、荒廃した日本社会を少しでも良い方向へ向ける一つの力を提供できればと考える一社会人
作者:加藤正吾
(Shogo KATO)

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