大学生のための情報リテラシー

情報検索、レポートの書き方、図表作成、プレゼンテーション術

2005年05月

これが暮らしやすいか?

私は、かつての家族用公務員宿舎に暮らしている
(大学が独法化したため、合同宿舎から、徐々に、大学関係者のみの宿舎へ移行している)。
そこに、入居後まもなく、一枚の張り紙がなされた。

『最近、音に関する苦情が多く寄せられています。宿舎は、音が周囲に伝わりやすい構造のため、入居者個々の騒音に対する配慮が必要とされます。特に、宿舎内でのピアノ等の大型楽器の演奏は、棟内に響きやすく、多くの方に影響を与えている可能性がありますので、お控えください。本宿舎が集合住宅であることをよく理解し、お互いに気を配り合い、暮らしやすい生活環境の維持に心がけてください。』

 お互いに気を配って生活するなら、ピアノの音ぐらいいいだろう。それぐらい聞こえるぐらいの生活感がある方が自然だ。少なくとも私はそう感じる。それを集合住宅であるから、「ピアノを弾くな」と一方的な張り紙は理解しがたい。もし、気になるほどの音量なら、直接、出向いて、『少し、時間をずらして』とか、『休みの日の朝にには弾かないで』とかお願いすればいいだろう。それぐらいの距離感がいいと思うし、快適ではないだろうか?これでは、子供すら、ピアノを弾けないじゃない(私には、子供はいない)。

 生きているだけで、迷惑をかけるのが人間である。お互いの理解から作り出される暮らしやすい生活環境は、ピアノを一方的に止めろということで作り出されるわけではないと思うが。
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なぜ1週間前に

編入学試験の募集要項のPDF版が5/23に大学HPに公表された。
しかし、出願開始5/30(!)、締め切り6/2(!)。

いくら、入試課のホームページに、出願日程や試験日が事前に公開されていても、募集要項が読めないかぎり、どうやって、出願するのよ、、、。なんと言っても、募集要項のPDFファイルに、募集要項の請求方法が書いてあるからね、、、。おまけに請求先の住所は書いていないけどね、、、。
 PDF版には受験票などの厚紙が指定されている特定ページはないから、絶対に印刷物を手に入れないと出願できない。

 広報活動や学生募集を大学でいったいどう位置づけたら、こうなるのか、私には理解できない。
 ページ更新に、気が付いて、受験生が一週間で何人が募集要項を取り寄せられるのだろうか?

ゴミ袋下さいって、言えないかな〜?

学外実習先でのこと。

宿泊先には、ゴミ箱が基本的にない。
いつも、我々が用意した巨大ビニール袋を廊下の手すりに
ガムテープで貼り付ける。

2日目の夜、ゴミがいっぱいになっていた。
しかし、誰も何も言ってこない。
しまいには、重みで、ペットボトルのゴミ袋のガムテープが
剥がれ、廊下にペットボトルが散乱した
(この時、初めて、ゴミ袋がいっぱいであることを私は知った)。

廊下にでて、ペットボトルを戻そうにも、とても袋に入れて、
口が縛れる量ではなかった。

どうして、ゴミ袋が縛れないほどのゴミを入れるかな〜。
どうして、
『もう一枚、ゴミ袋を出してもらえませんか?』とか
『ゴミがいっぱいなので、袋はありませんか?』とか
90人近くも大学生がいて、誰も聞いてこないの?

『誰かが言うさ』という思いを続けているかぎり、何も社会は変わりませんよ。ゴミを捨てようとした君が、何かを言い出さない限り、、、。

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ゴミ拾い

大学に朝くると、なぜか決まって空き缶などが転がっている。
朝は、早く来る方なので、広い駐車場や植え込みに、ゴミが捨ててある(落ちている)のが、目に付く。

これが共に学ぶ仲間のすることかと、少し、悲しくなりながらも、荷物を持っていない手で拾うことにしている。

もちろん、大学には、清掃をしてくれる人もいるが、ゴミがもっと少なければ、緑地を管理することにも、もっと時間を使えると思う。

他の人も、どうか、ゴミを見つけたら、拾ってください。
気持ちよく、きれいなキャンパスで、大学生活を送りましょう。

金縛り

最近あまりにハードな内容の野外仕事を1日中してしまったため、すごく久しぶりに、金縛りにあった。

昔、陸上競技部だった頃も、走り込みすぎると、たまになった。
記憶は定かではないが、中学校の頃が最初だったと思う。

確かに息苦しく、死ぬんじゃないかと思う時がある。最初は怖かったな〜。
でも、金縛りに遭う時は、必ず疲れている。
体感としては、頭は起きているが、体は寝ていて、動かないという
感じである。

ここで人は、2つのグループに分かれる。
●霊を存在を持ち出して、すべてを超越して説明してしまう人 

●疲れているから、神経のなんらかの伝達に支障をきたしているのではないかと分析して説明しようとする人

さぁあなたは、どっちですか?続きを読む

本を読むことの意味 その1

『銃・病原菌・鉄(上・下)』ジャレド・ダイアモンド著を読むと、世界の人類史を決定付けたのは、農耕が人口を爆発させ、家畜生産が病原菌への抵抗性を生み、余剰産物や人口爆発が人間の社会構造を作り出し、さらにはユーラシア大陸が東西に長いことが、農耕の普及を容易にし、この大陸にたまたま、栽培可能な植物、家畜化可能な哺乳類の多かったことが、他の大陸に比べて有利に働いたこと、そしてこれらの要因が小さかった他の大陸の人類と、ユーラシア大陸の人類が出会った時に、人口と病原菌の抵抗性によってその結果はおのずと決まっていたことが、人類史を決定づける要因として説明されている。つまり、今の人類の競争関係を決定づけたのは、どこ(どこの大陸、環境)にいたかということだけである。だれ(どの人種※)がそこにいたかではない(詳細は、きちんと読んで欲しい。※人種というのは便宜上使用しているだけで、人はそんな簡単に区別できるようなグループにわかれているわけではない。)。

このような人類史を決定づける要因が、(当たり前だが)人種ではなく、ある場所にいたことが重要だとわかったことが、この本を読んだ最大の収穫ではない。これまで、少なくとも私の中には、『ヨーロッパ人が、アフリカやアメリカを侵略できたのは、文明や技術が発達していたからだ』というのは、普通の感覚であった。しかし、『なぜ、その文明や技術の発達が、アフリカ人やアメリカ人の側でなかったのか?』という問いに転化することはなかった。つまり、この本を読んだ最大の収穫は、新しい問いを得たことだ。『なぜ、人類史を決定づけるような差異が、人種間に生まれたのか?』、そしてそれに派生する問いを(ここには書かないが)たくさん得たことだ。
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忙しいビジネスマンの真似事

JUON NETWORKという環境系NPOに関わっていて、セミナーを1日に2回、東京と大阪でやってほしいと言われて、
「忙しいビジネスマンみたいでいいですよ」と返事したものの、
結構、大変なスケジュールだった。

徒歩=5:50(アパート出発)→6:00(アパート近くのバス停)
岐阜バス=6:05(アパート近くのバス停)→6:36(岐阜駅)
JR在来線=6:52(岐阜駅)→7:16(名古屋駅)
JRのぞみ=7:24(名古屋駅)→9:06(東京駅)
東京メトロ=9:14(東京駅)→9:40(東高円寺)
徒歩=9:40(東高円寺)→9:45(セシオン杉並)
講義=10:00→11:08、11:20→12:15(2時間の講義)
徒歩=12:15(セシオン杉並)→12:23(東高円寺)
東京メトロ=12:25(東高円寺)→12:51(東京駅)
JRのぞみ=13:13(東京駅)→15:49(新大阪)(列車の中で昼食、うなぎ弁当)
徒歩=15:49(新大阪)→16:05(大学生協大阪会館)
講義=16:20→17:20、17:30→18:30(ここも、大阪と同じ内容の講義2時間)
徒歩=18:40(大学生協大阪会館)→18:55(新大阪)
JRのぞみ=19:10(新大阪)→20:02(名古屋駅)(列車の中で、夕食、さば寿司)
JR在来線=20:05?(名古屋駅)→20:30?(岐阜駅)
岐阜バス=20:43(岐阜駅)→21:01(アパート近くのバス停)
徒歩=21:01(アパート近くのバス停)→21:10(アパート帰宅)

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大型ショッピングセンターの食品売り場でよく見られる光景

ショッピングカートには子供用の座席がある。
しかし、ほとんど親は、ショッピングカート自体の網の中に乗せている。
それも、靴を履いたまま。
かなり不快。

そこは、食べ物や買い物かごに入らない大きな商品を入れるところ。
子供の靴で汚していい場所ではない。

なぜ、売り場の人間が注意しないのだろう。なぜ。
そして、それを注意できない私。
それも不快。

カートをよく見た。
そしたら、(マナーや衛生面の配慮からではなく)
PL法対策で子供をカートを乗せると転倒の恐れがるので
乗せないでと書いてあった。

この前、環境NGO関係の仕事で、
はじめて会った人(小3の娘さんがいるとのこと)にその話をしたら、
『そうですよね、本当、そう思います』と言われた。
すべての親が、そうなっているわけではなく、
親の中にも、ショッピングカートに靴を履いたまま子供を
入れていることにおかしいと感じている人がいることに
少しほっとした。

また、blogを検索したら、既に同様の記事があった。
URL:http://jagalico.nablog.net/blog/a/20039987.writeback
と、きちんと対応している方もおられる。

注意してくれる人を持てなくなった社会。
注意しなければ、社会は変わらない。

結果と考察の表現手法

たまには、blogの本題の「レポートの書き方」について

<<基礎>>:結果(事実)と考察(推測)を区別して表現するには、時制が重要です。
(例文)
 直径1cm以上の樹木についてすべての木をマーキングし、その直径の測定を行った(調査や実験方法は過去形で書く)その結果、。この森林には138本の樹木が確認され、1cm〜5cmの直径階級の木が、123本あり、森林全体の89%を占めていた(結果や事実も過去形で書く)。また、最大直径は15.3cmであった(ここも結果)。一般に、直径5cm未満の個体が森林に占める割合が、80%を越える場合、その林分は、再生してから10年以内の森林であるとされている(推論的根拠や一般的根拠は、現在形で書く)。したがって、この森林は、若齢の森林であると考えられる(考察などの推測は現在形で書く)。

<<発展>>:論旨を展開するときは、少し上記とは異なる表現となることもあります。
(例文)
 この森林には138本の樹木が確認され、1cm〜5cmの直径階級の木が、123本あり、森林全体の89%を占めていた(結果や事実も過去形で書く)。また、最大直径は15.3cmであった(ここも結果)。樹齢を調べたところ、直径3cmの樹木でも、平均樹齢が100年であった(ここも結果)。これまで、一般に、直径5cm未満の個体が森林に占める割合が、80%を越える場合、その林分は、再生してから10年以内の森林であるとされてきた(一般的根拠を覆す論理展開の時につながるとき過去形。つまりこれまで事実として受け入れられてきたという意味で過去形)。しかしながら、今回の樹齢調査から、5cm未満の個体が占める割合だけでは、林齢を判断できないことがわかった(一般的根拠を覆して、誰もが納得する考察であろうと考えられる場合、過去形が適切。)
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大学生の情報リテラシーの向上によって、荒廃した日本社会を少しでも良い方向へ向ける一つの力を提供できればと考える一社会人
作者:加藤正吾
(Shogo KATO)

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