大学生のための情報リテラシー

情報検索、レポートの書き方、図表作成、プレゼンテーション術

2005年08月

漢字検定

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大学生の漢字読み書き能力の習得が不十分だとの記事を読んで。

「高校卒業程度とされる漢字検定2級の問題で、大学1年生の正答率が39.8%しかなかったことが24日、日本漢字能力検定協会(京都市下京区)による初めての調査で分かった。(引用)」(産経新聞社)

日本漢字能力検定協会の原典はこちら(PDF)
http://www.kanken.or.jp/what/topics/050825.pdf
原典を読むと、大学生が弱い能力は、四字熟語、誤字訂正、対義語・類義語らしい。

さっそく、自分の漢字力の中でも書く能力が低下していると思っていたので、
本屋に行って、漢字検定の本を2冊買ってみた。

大学生1年生に求められるレベルは2級なので、3級と2級の本をとりあえず、購入。
各級の程度(レベル)は、
こちら

漢字が書けるというのは、社会がIT化していくからこそ持っていると役に立つ能力だろう。
かつては書けないと恥だったものが、これからは書けると評価されるだろう。

来年の情報処理演習では、漢字の練習を入れてみよう。
本当は本や新聞を読み、辞書を引き、身につけていくのがいいと思うが、
レポートもデジタルファイル化していく中では、書けなくて当然だろうから。

最近はATOKのように候補の漢字の意味を示してくれる機能もあるが、
だからと言って、漢字の選択をすべてその機能に頼ってしまっては、入力変換の速度が落ちるし、
そんな機能に頼らなくても、漢字の意味をイメージできるぐらいの日本語力は
各自が持っている必要があるだろう。

まずは、読みだ。読めない漢字は早く入力することもできない。
100弱の漢字の読みを試す例文を作ってみた。
研究室の4年生に見せたら、簡単すぎると言われた。ある意味、安心した。
次は、誤字訂正や類義問題を作ろう。レポートの校正作業には結構重要だから。

来年の情報処理演習の受講生の皆さん、楽しく、漢字を学びましょう。でも、自習かもね。
来年まで時間があるので工夫せねば。

(やりたいけど)
小学校のように音読させるわけにもいかないしな〜。


ちなみに買った本






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どの政党・立候補者をどのように評価すれば良いのか?

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大学教員の日常・非日常:「選挙の情報を集めるのは大変じゃないですか?」に
http://blog.livedoor.jp/yahata127/archives/30594868.html
『マニフェストなんかを見ても、で?というイライラが募るばかり。
「大幅に」とか「大胆に」とか書かれても、それはマニフェストにはなってないって……。』とあるように、
最近は選挙になるとマニフェストなるものがあるが、
政党や政治問題によって
ある目標は定量的指標であったり、定性的指標であったりする。

例えば、定性的なのは、安全保障の問題。
いくらアメリカ追従が良いと言われても、
いくら中韓への配慮が良いと言われても、定性的な指標なので、
選択が間違っていた時のリスクはある。

例えば、定量的に見えるのは、郵政の問題。
資金が、どの程度、民間へ流れると言われれば、定量的であり、検証も可能かもしれない。
ただ、それが構造改革という目的に合致しているかが問題である。
内容を良くしないと定量的には測定はできるが、改革の目的には合わないということになる。

一方、郵便局が田舎にあることで、お年寄りが安心して暮らせてきたという
定量的に評価できない問題もある
無論この定性的評価が間違っていれば、選択が間違っていた時のリスクが高くなるし、計算すれは人件費ぐらいはでるだろう。

一つの選択肢(政党や立候補者)によって、
その両方の施策(定量的・定性的)がどうしても含まれてしまうのが選挙であるように思える。
どのように投票行動するのが良いのでしょうか、、、。
私は残念ながら、答えを持ちあわせていません(駄文)。

研究室を整頓中

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学生に、数日前に手伝ってもらって、研究室の模様替えをした。
手伝ってくれた人、ありがとう。
(隣の教授の先生が海外出張中なので、多少、うるさくしても、失礼ではないので)
やっと労働安全衛生法?上の通路幅80cmを確保。
意外に、この80cmが部屋の使いやすさも、結果的に作り出してくれる。

前学期のゴミを掃き出し中(それまでにたまったゴミも。まだ色々ある、、、)。

多少の地震対策を取る必要あり(棚を積み過ぎ)。
机の上に棚が欲しい(机の上方が空いている)。
長机が細いので幅が欲しい(あと10cm超)。
骨伝導ヘッドホンが欲しい(耳はふさぎたくない)。

あとは、
大きなホワイトボードが欲しい。

市場調査アンケートと評価アンケートの違い

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アンケートを行う機会や評価書を見る機会が、なぜか最近多い。
そこで思った当たり前のこと。

どんなことを希望しているのかを聞くアンケート(ex.市場調査)では、
そのアンケートの結果を反映した施策を取るかどうかは判断である。

一方、
評価アンケート(ex.イベント感想、授業評価)では、
そのアンケートの結果が良かった場合は、評価の対象となった事柄の良い点を継続する施策を取る必要がある。
また、そのアンケートの結果が悪かった場合は、評価の対象となった事柄の悪い点の改善の施策を取る必要がある。

というよりも、
評価アンケートでは、アンケートを取る時点で、どのような改善プロセスを使って、改善をするかという仕組みも同時に構築しておく必要がある。
よく言われる、「Plan(計画)、 Do(実施)、Check(点検)、Action(改善)」というものだ。しかし、大学の評価アンケートの多くには、それがない。

例えば、報告書に「これらの評価結果をもとに関係部署で改善の検討をお願いする。」とあったりする。「Action」に該当する仕組みがない。その評価書に関係部署の改善策を書かせないと結局そのまま評価書が放置されると思う。なぜなら、(評価作業事・人は評価されるが)、その評価をもとに「Action」をした事・人を評価する仕組みがないから。

早く、「Action」まで含めた評価が行われるようになって欲しい。

ジャンヌダルク

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『ジャンヌダルク』をDVDで見た。

もっとも印象的な台詞は、
「私は神の使者(messenger)である」と言い続けるジャンヌに
ダスティホフマン(ジャンヌの良心と説明されている)が
「the creator of heaven and Earth the source of life
Could possibly need you ?
(天と地 すべての生命の創造主である神が、
お前などを必要とすると思うか?)」と、告げる時である。

いまだに神の名を借りて、様々な国が戦闘状態にあるのを見るとき、
この台詞の意味をもう一度かみしめて見たいと思った。
かつて日本が同じように神の名を借りて戦争をしたときも含めて。

興味がある人は、見てみましょう。しかし、残虐なシーンも多いので、あまり若い人にはお薦めしません。
R指定もあります。注意してください。

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さらっと帰るか、、、

あるイベントでの受付でのこと(下に書いたイベントと同一)

受付が終了して、机が残る。
うちの学生、曰く
なぜか、受付の半分を担当していたグループは涼しい顔して、
去っていったとのこと。
このグループは下の発言をしたメンバーを含む同じ。

彼らには、自発的に手伝うとかはないようだ。
自分達が去ったら、残りの人間がすべて片付けることになることを
知っていて去ったようだ。
うちの学生は相当憤慨していた。と後から聞いた。

彼らのグループはたしかに入学時の偏差値は高い。
しかし、心の偏差値はどうも良くないようだ。
このまま誰にも注意されずに大人になっていくのだろう。
ほんと、可哀想だ。続きを読む

指摘すればいいってもんじゃないぞ

ある人(これで彼は登場5回目?)が、学生にあるイベントの受付の説明をした。しかし、受付で何をすべかを説明したのではなく、受付での人の流れを中心に説明した。

質問はありますか?の後に
ある学生は質問で、
「何をすればいいか、まったくわからなかったんですけど」と発言。
さすがに、びびったし、馬鹿な奴と思った。

こういうときは、
「ここまではわかりましたが、具体的にはどのような仕事をすればよろしいのでしょうか?」と聞ける方がいい。

君の質問の仕方では、その人をみんなの前で、馬鹿にしているも同然だ(きっとそのつもりなんだろう)。たしかに説明したの人の仕切り能力は低い。

しかし、これでは逆に
君のコミュニケーション能力が低いことを
アピールしてしまっていることに気が付いているだろうか?

君が物事をきちんと説明できない人を識別する能力を持っていることをアピールするより、
君が物事をきちんと説明できない人の話をサポートする能力があることをアピールする方が賢く見えると思うけどね。

彼にこれを指摘する仲間・先輩はいるのだろうか?

面接の効用-話すことの効用-

ある面接をしながら思ったこと。
「面接自体が、学生への教育」

学生は、知っているべきことなのに答えられないことが多い。
自分のやりたいこと、やっていることを
あまりにも、的確に答えられない。

●自分のテーマを一言で言う。これ結構大事。
(レポートでも、自分のレポートを的確に表すテーマがタイトルとなっていなければならない。)これを言えないようでは、研究はできない。たとえ研究ができても、人に伝えることができない。つまり人に伝わらない。

●用語を説明できる。これも結構大事。
言葉は、ある程度、定まった意味、つまり定義があって成立する(もちろん定義が厳密なものもあれば、あいまいなものもある。あくまでもある程度)。
はじめて聞く言葉でも、他の言葉で説明し、相手にわかってもらえる。
だからこそ、言葉の意味(定義)を言える必要がある。

むろん、私が用いている言葉の意味を私自身がすべて説明できるわけではありません。
しかし、面接で自分自身が使う言葉ぐらい勉強した方がいいでしょう。

面接された本人が、一番、これに気が付いているはず。勉強や概念理解の不足などがあることに。それに気が付いていないなら、これを読んで気が付いたでしょう。続きを読む

自然の叡智

かなり疑問な用語。
「自然の叡智」 | EXPO 2005 AICHI,JAPAN

自然の叡智なんて言って万博してますが、、、。
(環境保護団体の人、怒らないでくださいね。どっちかと言えば、私もそっち側の人間ですから、、、。専門は森林生態学ですから。)

でも、言わなければなりません。

人間を自然の一部というなら自然の叡智の中に人間の叡智が含まれるのでしょうが、
多くの人は、人間と自然は別だと考えているでしょ?
自然から人間を切り離して「自然の自己維持的な仕組み」を叡智と呼ぶのは、思い違いだと思うのです。

自然全体が知的生命体(自然の叡智を生み出すことができるなら)であるなら、人間なんてとっくに淘汰されているでしょう??

自然の叡智は、安易な擬人化による表現です。それをわかって使用しているならいいのですが、、、。万博入場者や参加者のどの程度の人が、その辺をわかろうとしているのか、、、。理解しようとしているのか?それとも「自然の叡智」には自己修復能力があるので、万博でそれなりに森林(何haでしったけ?)を切り開いても大丈夫ってこと?

もっと考えよう。理解を深めよう。そして万博をみてみよう。
市民参加型イベントなど、個人ではできない効果も発揮しているのだろう。
万博が何を伝えたか?それを見極めよう。

万博ページには、
「会場で説明にあたるスタッフが、「バイオ・ラングは自然の中に人間の居場所を作るという日本人の自然感に裏打ちされています」と話すように、大自然の凝縮を都会で味わえる魅力があります。」とあります。
大自然がそんなに簡単に模倣できるなら、都会の中に大自然自体を作ってよ。
「バイオラング」なんてものを自然と誤解する都会人を増やさないためにも
そして万博会場の駐車場に外来種の「ケナフ」植えて、環境保全だと思わせないように。毎年、誰が植えるのさ?

このミスリードが将来に禍根を残さないように、
せめて1回、自分の目で見て、もっと問題点を整理したい。
(花壇に外来種を植えて花を楽しむことを私は否定しない。
これはまた別の機会に)
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学部長を騙った振り込め詐欺

さっきメールで。
「最近、先生方の自宅に学部長の名を騙った、
いわゆる振り込め詐欺未遂事件が発生しています。
ついては,十分ご注意されるよう、よろしくお願いします。」
だってさ。

今年から個人情報保護法にからんで、
大学職員録も廃止されたけど、去年のまでのがいくらでもあるからな〜。

おそるべし。詐欺集団。

示談金を迫る一番の内容は、「先生がセクハラした」とか、だろうか?

詐欺団体は容易に摘発されず、個人の著作権侵害は容易に摘発される。
なんか、おかしくない?(もちろん、どっちも違法です)

詐欺も、もっと摘発して。

お別れを言いに

研究室に所属している学生が、アメリカへ語学留学?するので、挨拶に来た時のこと。

「お別れを言いに、、、」
「はぁ? 研究室を辞めるの? それともアメリカに定住? それとも退学?
 1年弱しか留学しないのに、お別れを言いに来る奴がいるか!」

5年も10年も帰ってこないところへ行って、生きて帰ってこれないかもしれないような地に行くなら、いざ知らず、、、。他界した人へ、お別れを言うわけでもなし。

もっと、日本語勉強してから、アメリカへ行け!
日本語ですら、コミュニケーションが取れないのに大丈夫か?
研究室構成全員、同意する心配事である(と確信している)。
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(ここからさらに改訂・改良されています)


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大学生の情報リテラシーの向上によって、荒廃した日本社会を少しでも良い方向へ向ける一つの力を提供できればと考える一社会人
作者:加藤正吾
(Shogo KATO)

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