大学生のための情報リテラシー

情報検索、レポートの書き方、図表作成、プレゼンテーション術

2006年01月

面接の効用-受け入れる側の効用-

前、面接の効用-話すことの効用-について書いたが、
面接を受ける側だけではなく、面接というのは、受け入れる側(つまり面接をする側)にもメリットがある。

大学でも会社でも、
面接で質問することで、その組織(大学や会社)を希望している世代が
どのような夢を持ち、どのような知識レベルにあるかを知ることができる。
どれくらい論理的なことが話せるのか、どれくらい危険な考えを持っているのかがわかる。どんな突拍子もないことを言うのか、わくわくして、その世代の感覚を少し知ることができる。

これは非常に有効な情報収集の方法だろう。

彼らの世代に欠けているものが見つかれば、それがその組織に入ってきた時に教授しなければならないヒントになる。彼らの世代のある部分に非常に優れた特質があれば、こっちはそこをもっと高いレベルで伸ばしてやったり、活かすことを考えるヒントになる。

メーリングリストは注意して使おう

メーリングリストに添付ファイルを付けてアンケートを
取るのは自由だが、返信先の宛先となるメールアドレスを
書かないのはやめて欲しい。

メーリングリストに延々とアンケートが返信される(現時点で1名発生)。

送信者アドレスには、あなたのメールアドレスが表示されるが、
メーラーは普通送信アドレスに返信する。
すると、メーリングリストに返信が投稿されることになる。

投稿者も返信者も、もっと考えてくれ、メーリングリストのアドレスの性質を。
おまけに、次に投稿した管理者サイドは、それに対する注意どころか、
メールの内容に呼応している、、、。

ちなみに、メーリングリストの中には、
添付ファイルが禁止されている場合や、
一定サイズ以上のファイルが自動的に除去されるようになっている場合がある。

メールで、ちょっと戸惑う例(俺だけ?)

私は、メール受け取って読む時に戸惑うメールがある。

それは、メール本文に
「標記の件につきまして」と書かれているメールで、
その標記の内容がメールの件名(見出しorSubject)にしか、
書かれていない場合である。

文書のスタイルがメールにも準用されているが、
どうもなじめない。俺だけ?

メールの件名などメール本文を読む時には、見ていない。
メール本文にも、用件・タイトルを述べて欲しい。

生きることが作り出してきた風土

現代GPにかかわっている。それもかなり積極的に。
なんと言っても、文科省から求められ、ヒヤリング自体にも私は参加した。
地域協学型の風土保全教育プログラム-ぎふ公民館大学-

風土とは何かと聞かれても、たいしてまともな答えはなかった。
(専門は森林生態学だからだが、、、。)
しかし、1年間でやっとわかったことが一つだけあった。

「風土とは、その地域で生きること(生産・生業・タブーなど)と結びついている何か。」である。

祭りも、伝統料理も、工芸も、本当は、その地域で生きるための方策が
自然環境を主な背景とするとき、それ自体が風土なのだと。

そして、風土が失われる理由は簡単だった。

生きることがその地域の特性(自然環境、農林業の生産物、タブーなど)と結びつかなくなったとき、
風土は失われ、単なる過去になる。

村史に書いてあることも、村民が過去の伝統を話す内容も、生きること自体に結びついていない場合は、それ自体は現在の風土ではない。すでに失われた風土であり、それは伝統や歴史となる。つまり、生きることと結びつかない風土を継承、保全するのは容易ではない。何かの力(気持ち、お金)が働かなければ、失われて当然のものである。

私には、この考えに至った1年間は、研究から見ればなんの貢献もないが、
人生から見ればかなり貴重である。

さて、受講生の学生は、どう思っているかは知らないが、、、。

リスニングテスト(センター試験)

センター試験の日は、学外実習だったので、センター試験のリスニングの状況を詳しくは知らない。

しかし、
センター試験の本部の会見で、
「故障が起きるはずがない」というようなコメントがあったが、それが信じられない。初期故障がない機器がどこにあるのだろう?

漏れ聞くところによる、リスニング中は、会話もだめなので、試験官と受験者は筆談する。

問題が起きないことを前提にしているから、白紙の紙で、筆談する必要がでてきたのではないだろうか?

前提が故障・不具合が起きるという立場であれば、
筆談する紙に、予め想定される故障・不具合についてリストを書いておけたはずだ。

以下のような不具合が出たら、ただちに手を挙げ、以下のリストに○を付けてください。
1.音がでない。
2.ノイズが入って聞こえない。
3.イヤホン(左・右)が聞こえない。
4.ボリュームがあがらない。
+_問目からこれらの不具合が生じた。

とか。これだけで、問題への対処時間が変わるし、受験生はどんな不具合が生じたときに、手を挙げて、苦情を言えばいいのか、心の準備ができるはずだ。

(ちなみに、ほんとに白紙で筆談したかどうかもしらないし、白紙でなくこのような不具合リスト筆談紙が用意されているなら、故障を前提にしてるので、たぶん白紙で筆談したんだろう。)

来年も同じことやるなら、少しは考えて欲しい。

やわらかな遺伝子

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マット・リドレーの「やわらかな遺伝子」

遺伝子が育ち(環境)を通じて、発現することを、現在までの知見をもとに明快に述べている書。

とくに気になるフレーズは、
『公平な社会では「生まれ」が強調され、不公平な社会では「育ち」が強調される』だ。
完全公平(教育)環境なら遺伝子の影響が、不完全な公平(教育)環境であれば、環境の影響が強くなるということ。確かに、教育が誰にも怠りなく、きちんと行われていけば、遺伝的に学習能力の勝るものの1人勝ちになる。しかし、実際にはそうなってはいない。それは環境が不公平な状態(まぁ生まれる前の環境から親の育てからすべてが1人1人違うのだから、当然、完全公平はあり得ない)からだ。

そして、もっと興味深いフレーズは、
『年齢とともに遺伝子の影響が高まり、共通の環境の影響が失われていくことだ。年を取るにつれ、その人のIQは家庭環境ではなく遺伝子で予測できるものになる。』

その後に本にきちんと説明がなされているが、これは、頭の良さが遺伝子で決まると理解されるものではない。正しい理解は、年とともに、自分自身が選ぶ(学習)環境が遺伝子によって影響されるというのだ。
逆に言えば、大人になってからも、ある程度、自分以外の意見に耳を貸す能力(これ自体も遺伝的影響を受けている可能性があるが)を持っていないと、自分の好きな環境にしか、適応しないということか。
もしかしたら、だからこそ、家族や友人が人間には必要なのかもしれない。自分の好まないかもしれない環境にも身を置くことができるから。


簡単な例えを言うと、小さい頃は、なんでも好き嫌い言わずに食べなさいと言われればとりあえず食べる。しかし、大人になると、それを誰も言わなくなってくると、自分の遺伝子が欲する食事を取るようになるということだ(※ただし、食事の選択は実は、環境(つまり小さい頃)の影響が遺伝子の影響より大きいとのこと。エサは身近に、つまり小さい時に食べたものでないとダメなんでしょう。野生の名残、たぶん。)。

これ以外にも興味深い生物学的知見が盛りだくさんだ。教育をどのように行うべきかを考える人にも、生態学を学ぶ人にも、価値ある一冊。例えば、本能と学習の差が、曖昧であることも理解できるようになるだろう(理科の教科書には明確に区別されているが、、、)。



国立大学全入時代への序章

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河合塾で、今回の入試のある学部のある学科の偏差値を見た。
理系と分類される学部である。

45!(国立大学法人でこの値は突出して低い)

その大学のホームページで昨年度の倍率を見た。
1.1倍!(全入時代到来!)

おまけに周辺学科も見ると前期に個別試験がない学科がある。
後期に個別試験がないのは良くあるが、前期に個別試験が無い!

そのあおりを受けてか、数学がきちんと個別試験に残してある偏差値45のこの学科がこの倍率。
そして来年度、次の入試シーズンからは、数学が無くなる。
つまりこの学部のすべての学科から、個別試験が面接and/or小論文になる。

昔の経済学科を見るようだ(伝聞)。
片方の有名私立が数学を無くしたら、偏差値が上昇。
驚いて、もう片方の有名私立も数学を無くしたら、偏差値が両方の大学で同じに。
そして経済学部の理論経済などの分野で数学ができない学生が大量に生まれ、困った困った。
それと同じ、いやそれ以上にひどくないか、、、。


さて、1学科だけ、個別試験を面接化することを報告したある学科はどうなるだろう。
この周辺学科は、前期試験に個別試験があるが、非常に特別な個別試験であった。
化学と生物に関する総合問題だって。どおりで偏差値が付いていないわけだ。
二次科目の減少
(正確には個別試験の科目の減少・廃止といったところか、、、。)

調べてみると他にも前期日程で個別試験が面接のみか、小論文のみ、あるいは科目がないという学科がある。
志願者数と募集定員を見ると1.6倍というところがあったが、受験者数と合格者数を見ると、1.3倍。
これもまたほぼ全入である。

色々調べると興味深い。
さらに他のある学部のある学科では、
志願者数と募集定員を見ると、1.8倍、受験者数と合格者数を見ると、1.3倍まで低下。
この時期に募集要項へのリンクが切れている(その学部はhtmlとhtmの違いで、、、)。
そりゃ、志願者も減る。

国立大学にも全入の時代は、もう既に始まっている。それにどれだけこれらの学科が気が付いているかである。

全部、同じ名称の学部を比較したが、あえてあげなくでもわかるでしょうから、あげません。
そして共通するのは、すでに前期試験で個別教科科目を廃止して入試を行っている点だ。

詳細な大学名を知りたい人は、私に口頭で直接聞いてください。

スーパー その4?

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今度は違うスーパーの駐車場とスーパーの間の二車線の一般道を
普通に走っていた。

そしたら、駐車場の車の間から飛び出してきた子供がいた。

ABS作動。幸い、子供のだいぶ手前で停止。まったくぶつかる気配なし。

飛び出した子供はマジびびり(そりゃ当然)。
お姉ちゃんは、弟を指さし、馬鹿馬鹿といっている模様(まぁ良くある光景)。
お母さん、特段、子供にも、私にも反応なし(!)。

飛び出してきた子供より、これが一番、驚いた。

普通なら、私に頭を下げて、子供にその場で注意すると思った。
しかし、そんな気配はまるでなかった。
これで、子供の命は守れない。注意すべきときに注意しないのだから。

そして、普段から親が子供に無関心なのだろう。これが元旦だから、、、。

一年の計は元旦にあり。
元旦からやってるスーパーなんかに行くんじゃなかった、、、。

スーパー その3?

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もしかしたら、
スーパーでの人間観察が社会の劣悪化を一番的確に把握できるのかもしれない。
と思い始めた。

かつてblogに書いたショッピングカートトングのように。

年末の忙しい時期に、スーパーは混んでいた。

レジが終わった後に買い物した物を袋に詰める場所(カウンター?)で、
私がカートから荷物を置く場所へカゴを置こうとしていると、
二人の親子と思われる初老の女性と娘と思われる40歳ぐらい?の女性が、
「あぁ混んでる。あぁ嫌々。ささっと帰ろ」
その人が後から来たのに、荷物を詰め場にあったその人の前にあった空きカゴを
俺の荷物を置く側に手でどける。

(私の心の声)
はぁ?俺がカゴおけないだろう?
混んでいるのは、俺もお前も原因の一人で、俺の側へカゴをどけたらカゴがおけないだろう。
しょうがないので、そのどけられたカゴの上へ私のカゴを置く。
まぁ、アホは相手にしてもこっちが馬鹿を見るだけだ、と思い、荷物を詰める。

ところが、今度はその女性、自分のカゴをそのまま荷物詰め場に置いていった。
その後の人の邪魔になることぐらいわかるよね??

あなたが邪魔なカゴを私の前方へどけたのと同じように!

文明崩壊-ジャレド・ダイアモンド

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銃・病原菌・鉄(上下)に続く、世界を見つめ直すことで、
今の自分の国の置かれている状況を見つめ直すことができる良書。

正月は、昨年の12/28に出版された日に買ったこの本を読んで過ごした。

人類はどこへ向かっているのか?
あるいは向かおうとしているのか?
我々にできることは何か?
環境問題・社会問題について考えを深めるきっかけとなるだろう。




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大学生の情報リテラシーの向上によって、荒廃した日本社会を少しでも良い方向へ向ける一つの力を提供できればと考える一社会人
作者:加藤正吾
(Shogo KATO)

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