大学生のための情報リテラシー

情報検索、レポートの書き方、図表作成、プレゼンテーション術

2006年12月

使える!確率的思考

『使える!確率的思考』を読み直した。



人は、観測できない世界を見落とす
真似することには合理性がある
不確実性下における選択の正しさとは何か
という最後の3章がなかなか面白い。

大学での入試や学内運営や受験動向などと合わせて考えると、面白い。
面白いと思ったところから、考えたことを一つだけ書いておきます。

成果主義の部分で、ゲームの理論やなまけアリが一定量必ずいるといった事例から、
成果主義の行き着く先が予想されています。

例えば、大学では、いくら教員全員ががんばっても、
分配できる人件費は上限があり、入学する学生の数も同じです。
つまり、頑張っても、毎年、給料はもらえるし、ゼミの学生も増えません。

しかし、逆に考えると、
この分配できる人件費の額を上げられれば、
パイの数は決まっていないので、働きアリ(教員)が増えても困りません。
そして、入学する学生数が変わらなくても、
卒業する際にすばらしい人材として
社会へ巣立って、社会から大学が評価されるなら、
学生数は増えませんが、評価はあがります。
これで、文部科学省からの特別予算(COEやGP)が配分されるなら、
(人件費ではありませんが)パイ全体の大きさが大きくなっていきます。

つまり、大学が、任期制にしろ、インセンティブによる研究費配分にしろ、
成果主義を取り入れるとした場合、
パイの全体の大きさを大きくすることを考えて導入しないと、
何の意味も持たない。
(※パイを食べただけ働いているかぐらいは、検証するために評価は必要でしょう。
授業いいかげん、会議不参加、研究しない、社会貢献しない教員はパイを無駄にしていますから)

教員は、人を育てることで、
パイ全体の大きさを大きくするよう(あるいは、後退局面なら、減らさないように)に力を入れる必要がある。

単なる証券会社のような成果主義が大学にはあてはまらない。
それはパイの大きさが決まっているからだ。
パイの大きさを大きくしたり、維持するための改善が必要なのであって、
成果はあるけど、パイの大きさを大きくすることに貢献していないのであれば、
それを、成果主義として、パイの配分に用いると悲惨な結末が待っていると
思うようになった。
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改定ISBN

2007年以降、現行のISBNは無効となる。
ISBNの規格を現行10桁から13桁に改定する。
Web上のデジタルコンテンツにISBNを付与することを可能とする。
(抜粋)
ということらしい。なかなか大変そう、、、出版者(社)。

ISBN(国際標準図書番号)規格改定等について お知らせ

OpenOffice.orgその2

OpenOffice.orgの教科書、なんとか第4章のグラフのところまできた。
あと少しで、Calcへの対応が終わる。なんとか、年内にここまでは終わりたい。

といっても、どの章も9割程度の完成度なので、
修正と校正にまだまだ時間はかかりそうだ。

あとプレゼンの章もImpressも頑張らねば。

駄文。

2007 Microsoft Office system(年末大売り出し?)

大学生協にマック上で動かしてるWindowsでOfficeの2007のベータ版がインストールされていたので、使ってみた(ややこしい)。

メニューバーがまったく異なるインターフェイスになっていた、、、。
旧来のインターフェイスに戻せるのか試せば良かったが、どうなんだろうか?

試用版はダウンロードしてあるが、面倒なので、まだ試していない。
試して、自分のパソコンが不安定になるのは嫌なので。
ただでさえ、不安定になりつつあるのに
(今日やっとExcelを修復して、起動するようになった。けどソルバーなどのチェックボックスにチェックを入れるとまた悲惨なことに、、、)。
研究室の学生用パソコンに入れてみよう。どうせ試用版だし、、、。

2007 Microsoft Office system Standardは、通常版とバージョンアップ版
内容は、Word 2007/Excel 2007/Outlook 2007/IME 2007/PowerPoint 2007。
だいたい5万弱。

2007 Microsoft Office system Professionalは、通常版とアカデミック版とバージョンアップ版
内容は、Word 2007/Excel 2007/Outlook 2007/IME 2007/PowerPoint 2007/Publisher 2007/Access 2007。
5万6千前後。アカデミック版で3万6千前後。

つまり、Accessまで入って、教育関係者なら、3万6千円前後。
でも、新しいソフトウェアは、
セキュリティホールの思うツボをよく読んでから、判断しましょう。









Webcat

NACSIS Webcat
総合目録データベースWWW検索サービスで

自分の著書を検索してみた(大学生のための情報リテラシー、、、)。
29の大学の図書館に蔵書されていた。

こんな使い方は、あまり考えたこともなかったが、なかなか面白い。
どの程度、自分の著作が、
読まれる可能性が広がっているかをデータとして得ることができる。

ちなみに岐阜大学の黒木学長先生が書かれた
科学者のための英文手紙の書き方 / 黒木登志夫, F.ハンター・藤田著を
検索すると、300を越えていた、、、。
2003年に増訂版として、改訂されている。



さすが、黒木学長。

横書き文の句読点について

深く考えたことはなかったが、
あるFDで、横書きでは、「,(カンマ)」を用いるの正しいと教えていると
講師の先生が言っているのをみて、本当だろうか?疑ってみた。
(なんといっても、私は断然「、(点)」派なので)

非常に細かく、日本に句読点が導入された歴史や、現在の「、」と「,」の混乱について書かれている。
横書き文の句読点について親サイト:DDT's Room

「政府規程型」:カンマ(,)+丸(。)派
「マスコミ型」:点(、)+丸(。)派
というのがあるらしい。

混乱の原因がよく分かった、そして「,(カンマ)」で書かなければならない理由は存在しないことが分かった。

「,」だと文章が右に流れる感じがしないのが嫌なのだ。
それと、手では絶対に「,」とは私は書かないから。
そして自分のスタイルが、政府規定型でなかったことが、妙にうれしい。

デザインの変更

前から使用していたデザインが使用できなくなって、かなり時間もたったので、
新しいデザインにしました。

まだ、見づらい点があるかと思いますが、ご了承ください。

OpenOffice.org

予定よりひと月遅れで、
12月1日より、来年に向けて、OpenOffice.org用にテキストを書き直しはじめた、
OpenOffice.orgで。
プロパティを見ると、09:49:06からファイルを作成しはじめたみたい。

現在、ほぼ第2章まで書き換えた。
ソフトに依存しないテキストはできそうもない。

スクリーンプリントの画像を膨大に変更しなければならないが、
果たして、来年の4月までに印刷するところまで編集作業は
終わっているいるのだろうか?

出版できなくても、とりあえずくるみ製本できるようにせねば。

オープンソースの理念に呼応する形で、著作権をある程度行使しない形にできればと考えながら、テキストを改訂している。

情報センターを使う他の学部や学科はいったいどうするんだろう?
新刊
Amazonから購入される方
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おおよその中身を確認されたい方
→→→詳細ページ
(ここからさらに改訂・改良されています)


情報リテラシーの教科書の最新版が、出版されました。
採用数だけをあらかじめ増刷しますが、臨時増刷も場合によっては可能です。
定価は2750円(税込み)です。

大学生の情報リテラシーの向上によって、荒廃した日本社会を少しでも良い方向へ向ける一つの力を提供できればと考える一社会人
作者:加藤正吾
(Shogo KATO)

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