大学生のための情報リテラシー

情報検索、レポートの書き方、図表作成、プレゼンテーション術

2007年05月

授業の中間評価

e-learning systemでアンケートを取った

85名中61名回答
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かなり遅い 0%
少し遅い 1.639%
ちょうど良い 55.738%
少し早い 39.344%
かなり早い 3.279%
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コメント欄(良い点、悪い点)には多数の記載。

なぜ、中間評価や授業評価に私がこだわるか。
それは自分の伝えたい世界が学生に伝わっているかどうかを確認したいから。

独りよがりになっていないかどうかをチェックして、
教育目標の範囲内で、内容(項目とレベル)と速度が、受講生に合致しているかを
確認。


他の先生にも、意識して欲しいと思う
(無意識のうちにできる、できる人もいるのかもしれないが、、、)。

いろいろな専門の先生方は自分の世界を伝えるために講義しているのだろうから、
どうやったら、迎合ではなく対応として適切に講義を改善できるのかを。


いつも、最終評価も、学部公式のものとは別に、e-learning systemで
アンケートを取って解析(最終評価項目は多岐にわたるので、またいつか)。

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暗黙知

卒業した学生が、研究室に遊びに来ていた。
彼は、家を作る会社に勤めている。

「自分の会社のA工務店の家が、見たらわかるようになりました。
あと、Bハウスや、Cホームなんかもだいたいわかりますね」

お!!!彼には、重要な暗黙知が形成されつつある。

このような知は、先輩社員から後輩社員へ、
なかなか、言葉で伝わるものではない。

先輩の行動、営業の経験、仕事への取組姿勢から、
自然と身に付くものであろう
(個々人によって、身につけ方も異なるかもしれない)。

これが身に付かなければ、おそらく会社で有用な人材とは成り得ないだろう
(逆に言えば、それが身に付かないのであれば、
その仕事に向いていないのかもしれない)。

暗黙知のネタとしても理解しやすいし、卒業生が社会で力を発揮しているのを
感じて、ちょっとうれしい。


ウェブ社会をどう生きるか

『ウェブ社会をどう生きるか』(西垣 通著)を読んだ。

私は、情報学を専門的には学んだことはないので、
表面的なコメントしかできないが、
『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』への反論がところどころに
ちりばめられている本だ。

拙書(大学生のための情報リテラシー)では、感覚的に書いてきた、
「情報とは、その人にとって意味を持ってはじめて情報となる」ということが、
生命情報、社会情報、機械情報という用語を用いて説明されている。

私なりの解釈としては、
たとえば、
機械情報とは、「HEYANIHAIRINASAI(部屋に入りなさい)」という言葉の記号表現部分のみのことである。記号で伝わるだろうと(私が)想定する記号内容(人間の社会で通用する情報)が、社会情報(部屋に入りなさい)である。そして、例えば、受け手にとって「部屋に入らなければならないな」と、解釈され部屋に入る場合や、「部屋に入りなさい」と言われたことに対して、「そのまま、そこに居続ける」ことも生命情報として、社会情報を受け取った結末である。



(話はそれていくが)
社会情報が機械情報という形で、つまり、私の口で発している内容が、
前の例のように
「HEYANIHAIRINASAI(部屋に入りなさい)」といっても、生命情報として「入りません」と対応する学生がいて、彼らが次のような記号表現「UGOKUTSUMORIHANAI(動くつもりはない)」、と私に言葉を発したすると、私に、「動くつもりはない」という社会情報を発する。そして、動かないということは当然、「私の指示に対して、従うつもりはない」あるいは「相手にする気がない」といった生命情報として私が理解する。

社会情報(発意?)が機械情報(文字?)という形をとり、
私の口で発している内容が、生命情報(解釈?)として
大学生に受け取られるよう教育する必要があるが、
大学生の側では、
口頭での注意(機械情報の形として、社会情報を伝えた言葉)を
注意として対応すべき生命情報に解釈できない者がいる(無視、キレる)。

このような学生が発している「UGOKUTSUMORIHANAI」が
「今後、私の指導は、一切必要ない」という
生命情報を私に発生させていることに、本人達は、気がつきもしない。

このような態度で、いったい何が大学で学べるというのでしょうか。
学ぶ者なき場所に、教育なし。


『ウェブ社会をどう生きるか』(西垣 通著)には、
これ以外にも、場や、人工知能の可能性や、生物と機械の違いや、暗黙知と教育などについてもふれている。やや難解な部分や、一神教を安易に一般化しすぎている感はあるが、“情報量”ではなく、“情報”を理解するには、良書である。

バスの規制緩和が影響か、、、

実習へいくために、手配された貸し切りバス。

道に迷って、1台が遅刻!

おまけに、出発して、1時間ほどすると、乗車中に、2名が座っていた座席が
取れた、、、。溶接している部分が取れて、座席がバスの床からはずれた。
仕方なく、その席に座っていた人は、補助席へ。

この中のどれか
道路運送法?で、たしか、出発地か、到着地のいずれかが営業区域に含まれる
バス会社しかバスの貸切手配ができなかったが、現在はどうなったのだろうか。
これは規制緩和しても変わらなかったのだろうかな?

(上記のトップページ観光バスのページ)←不思議な魅力のバスのページ。


駄文。

運営費交付金削減?増加?

新聞で、運営費交付金が削減される可能性が、報道された
(最初に知ったのは、中日新聞の紙面で)。

情報源を探した。あった。メモしておこう。

財政制度等審議会財政制度分科会財政構造改革部会の文教で、(5)が該当する国立大学関係のところ。

この議事録や資料の羅列の中から探すのは、難しい。

とりあえず、提出資料しかアップロードされていないので、
議事のやりとりなどは不明。

岐阜大学は、
科研費の配分割合で算定すると、運営費交付金は減少!
でも、
特別教育研究経費の配分割合で算定すると、
地方大学にしては珍しく運営費交付金は増加!

以下は、いつまで読めるかわからないけど、新聞報道にもリンクしておきます。
YOMIURI ONLINEでは、試算算定基準の両方の視点にふれていたが、中日新聞では、科研費での試算割合のみを報道していた(新聞紙面でも)。

情報は、一次情報を探す、基本に忠実に。

しかし、科研費で試算すると、旧帝大等を除くと、交付金はほとんどの大学で50%以上の減。

さてさて。

拡張子

拡張子を指定して宿題を出すと、拡張子だけを変更して、
実際のファイル形式は変更されていないファイルが提出されることがある。

エクスプローラなどのファイルやフォルダを管理するツール群からは、
拡張子を変えないこと。

必ず、ファイルを開いているソフトウェアの保存時に、ファイル形式を指定する。
また、拡張子が表示されていないパソコンの場合は表示させて使用しましょう。

ちなみに、文書の打ち込み課題で、OpenOffice.orgのodtか、Ms-Wordのdoc(docxは私のパソコンは読み込めるけど不可)と指定して、宿題を課した。

結果:5(OpenOffice.org):2(MS)という程度の比になった。
MSの所有率はもっと高いが、大学の情報センターがOpenOffice.orgなので、
OpenOffice.orgが思っていたより、高い比率になった。半分以上はMs-Wordかと思っていたので。

しかし、2つのファイル形式のレポートを閲覧していくのは、なかなか面倒だ。多様さを許容するということは面倒くささも受け止めるということだ。この面倒くささの中に、教育効果というものがあるならば、、、。

これからレポート・卒論を書く若者のために

私が考えるレポートとは、考えや思索や論理や分析結果などを文書化すること。それには必要に応じて、図表や数式、思索を深めるために用いた参考文献・引用文献があるだろう。拙書にも書いたが、レポートは情報を整理する役目と情報を伝える役目がある。大学におけるレポートとは、主に課題として評価を受ける宿命にある。

レポートの書き方の指南書の中では、実験系学部では、実験レポートのみをレポートとして扱う場合が多い。一方で、文化系学部では、感想文もあれば、随筆(エッセー)のようなものが含まれる場合がある。

私は、後者であって良いと思っている。突然、実験レポートのみが書けるわけではない。様々な課題様態を取るレポート(感想文、エッセー、実験)を作成する過程で学べば良いだろう。それが最後の卒論や学術論文へのステップとなれば良いと思う。この考えは、Y日記(矢原先生)に近い考え方だろう。Y日記(矢原先生)では、『これレポ(酒井先生)』のレポートのとらえ方が狭く、大学での1年生には『これレポ』は向かないというようなことが書かれている。一方で卒論に向けて読むには、この本は良い本であるということも述べている。酒井先生は、レポートをかなり限定した範囲で定義されているのだろう。



実際に「これレポ」を読んでみると、確かに、レポートとして適用範囲は狭い。Y日記では、この適用範囲が限定されていることが、この本自身で説明している内容(読者を想定すること)との自己矛盾を厳しく指摘している。厳しい、、、。論文以外の書物を、これほど批判的に読めるというのは、一流の研究者・学者であることの証でもあるだろう。

この本自体は、Y日記からの厳しい指摘はあるものの、学術レポートに適切な内容となっています。

研究者への足がかりとして、「これレポ」は良い本です。
また逆説的?に言うと、
研究者にならない人こそ、“科学的思考を文書化して整理する”というこのタイプの学術レポートのスタイルを学んで、大学を卒業していくべきでしょう。実験系や文化系学部にいずれの学部においても。

Y日記の記事に密かにリンクしておこう(リンクを張るのに許可はいらない、情報リテラシーの常識)。トラックバックして、読者が増えても反論に耐える力はないので、、、。

記事の投稿日にリンクしています。該当記事は探してください。
「これポ」は卒論向け、レポート執筆用にはミスマッチあり(Y日記)

学振の申請書を書いている人は「これポ」第3部を読もう(Y日記)

酒井聡樹先生のWebサイト
若手研究者のお経-- これから論文を書く若者のために--





thinkfreeてがるオフィス

thinkfreeてがるオフィスをユーザー登録してみた。

自動で配信される登録確認メールが、登録者が多いためか、やや時間がかったが、
無事登録できた。

あまり利用価値が浮かばなかったが、
とりあえず、作業中のファイルを、ファイルを持ち歩かずに、
作業できる空間が確保されているのは、意外に有り難いかもしれない。

これまでは家での作業を、ファイルとしてUSBメモリで持ち運んだり、
メールで自分で自分自身に送るというばかげたことをしていたので、、、。

ファイル保管に、インターネットディスクなんかを使う手もあるけど、
所詮、中途半端な作業しかしないなら、オンラインでのオフィスもありかなと
思うようになった。

公開や共有設定があり、ファイルを簡単に公開できる
(すでにいくつも公開されていた)。
Wikiよりも自由度が高いレイアウトが可能なので、

情報漏洩などに気をつける必要はありそうだ。
一つ操作を間違えると、世界中に公開だ!

googleの広告も表示されているが、非表示にもできる。

Thinkfree

Cnet Japanで得た情報。

Thinkfree
というオフィスソフトがあるのは知っていたけど、
オンラインでも使えるサービスを提供していたのね。

今度は、ソースネクストから、オンライン版の日本語化サービスが提供されるらしい。

ただ、オンラインでないと生産できないというのは、
どんな使い方になるのだろうか?

どんな?(自問)
ネットにつながるパソコンで、OfficeSuiteが入っていないなんて、かんがえられないし、、、。
機能があるかどうか調べていないけど、きっとあるだろう、ファイル共有の機能だろうな、使える機能とすれば。

ファイルを共有しての共同作業。全然イメージがわかない。
せいぜい、Wiki程度の共同作業しか、、、。


記事の中に、
なお、ソースネクストではSun Microsystemsのオフィスソフト「スタースイート」も販売している。同社では、今後の両ソフトの扱いについて明言しておらず、14日の発表会にて説明するとしている。
とある。

さて、どうなるのでしょう。

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これからレポート・卒論を書く若者のために

共立出版より、酒井聡樹先生(東北大学)の
『これからレポート・卒論を書く若者のために』が刊行されました。

まだ買っていないけど、メモとして残しておきます。
きっとすばらしい本です。

「情報システムに係る相互運用性フレームワーク(案)」に対する意見募集について

「情報システムに係る相互運用性フレームワーク(案)」に対する意見募集について
という意見募集がなされている。

その中には、平成18年の年末か、平成19年の年始に
NHKが一瞬?報道した
ワード、エクセルなどは政府は買わないといった報道の延長にある意見募集だ。

面白いのは、PDFファイル内を読むと、

付録2. 中立的な調達仕様の例
日本語入力システムでは、最新の「ジャストシステム ATOK」と同等以上ではなく、
JIS X 0201、JIS X 0213 及びASCII 符号化文字集合規格に含まれる文字集合をサポートし、連文節変換、学習機能、単語登録、ローマ字/かな入力機能を持ち、複数のオペレーティングシステムに対応した日本語入力サブシステム。空白キーによる変換、改行キーによる確定、PF キーによるひらがな/カタカナ変換機能及び変換操作に使用するキーのマッピングをカスタマイズする機能を持つこと。
と書くのだそうだ。

意見を述べたい方は、以下のページをご覧下さい。
「情報システムに係る相互運用性フレームワーク(案)」に対する意見募集について

意見の受付は、5月1日から5月30日まで、
郵送、FAX、または電子メールで受け付けている。

CSS

CSSを使ってサイトデザインを構築してみた。
その時、参照した本。

CSSをデザインとして利用する際に非常に参考になる良書。




私の作ったサイトは、
OperaやFirefoxでは、デザインが崩れる。
私は良書を活用しきれておらず、、、紹介した本のせいでないことだけは、はっきりしている。修行が足りない。

大学生のための情報リテラシー

MacでもOpenOffice.orgが使える環境に?!

Sun Officially Supports the Mac Port of OpenOffice.orgだそうです。

The OpenOffice.org Mac Porting Project aims to port OpenOffice.org to run on Mac OS X natively without X11.
と書かれているので、
X11の環境ではない通常の環境下で、OpenOffice.orgが動作するようになること間違いなし!

まだ、時間はかかるだろうけど、Macユーザには朗報だ。

売れた

アマゾンで、
売上のランクがついたということは、
売れたということだ。

Amazon.co.jp ランキング: 本で19,142位
5/5、21:40現在

お買い求めいただきありがとうございます。



背景色を変えてみた。
ACADB5

拡張子の偽装

たまには役に立つことを

拡張子の偽装が簡単にできることを知った。
こりゃ、知らなきゃひっかかるな、普通。

それ Unicode で
「HACK#10拡張子を偽装したい」のページに書かれている。

仕組みを知れば、簡単な手法。
見慣れたファイルも、ウイルスチェックが必要だ。





OpenOffice.orgによる大学生のための情報リテラシー

やっと登録されたが、本のタイトルが間違っている、、、。
著者名もない。

どうやって登録したら、ここまでひどく登録できるのかがわからないよ〜出版社よ!



来週にでも、修正の依頼を出そう。
アマゾンは、前回の修正時、素早く対応してくれているので。

こんな悲惨なページからでも、中身は大丈夫です(笑)。

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新刊
Amazonから購入される方
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おおよその中身を確認されたい方
→→→詳細ページ
(ここからさらに改訂・改良されています)


情報リテラシーの教科書の最新版が、出版されました。
採用数だけをあらかじめ増刷しますが、臨時増刷も場合によっては可能です。
定価は2750円(税込み)です。

大学生の情報リテラシーの向上によって、荒廃した日本社会を少しでも良い方向へ向ける一つの力を提供できればと考える一社会人
作者:加藤正吾
(Shogo KATO)

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