大学生のための情報リテラシー

情報検索、レポートの書き方、図表作成、プレゼンテーション術

2011年09月

規範意識

風土保全教育プログラムをやっていて思う。

規範意識が生まれるためには、やっぱり、その集団でルールを守ることが生存(集団への帰属)に強く影響するような状況に、個人が置かれなければ、駄目だ。

ルールを守らなくても生きていけるなら、規範など生まれないし、共有できない。風土も生まれない(風土は、適当に書けば、主に自然環境の制約に基づく規範)。そして、風土も理解できない。

風土保全教育プログラム

旧荘川村で、風土を学ぶ講義・実習に数日行く、この雨模様の中。

荘川村は、世界遺産の合掌集落の白川村の上流に位置する村で、電力確保のためのダム建設のために分断される以前は、上白川とも呼ばれる地域だった。御母衣ダムができて、完全に分断されてしまった。荘川桜の移植ばかりが強調されるが、その裏にある移住の歴史は、(荘川村史上下巻が手元にあるが)悲しい歴史だ。

この御母衣ダムに沈んだ地域に住んでいた方々の一部は、いま私が住んでいる居住地の近くに移住している。

近くの神社で、獅子舞の奉納が、毎年あるが、調べると、時の流れを感じる。荘川を離れた村民の方々は、もう奉納していないのか、、、。
http://buns.jugem.jp/?eid=103

※風土保全教育プログラム
名前からして、風土を保全することが目的と思われがちだが、保全されている風土を教育に用いるプログラムと思ってもらった方がよい。

原子力発電

原子力発電所、電力会社にはなんの恨みもないが、やはりやめよう。
いまこそ、と思うようになった。

反対も賛成もしてこなかったが、その態度自体が、賛成と同じだった。

京都大学の小出裕章氏は、原子力発電の問題は、危険を田舎に押しつけるという差別の問題だから反対するという。

(この動画は、斑目さんのインタビューは切り取られているので、その点は問題あり)

リスクがある原子力発電所を人の少ない田舎につくるのは当たり前と考えている考えにこそ、この問題の本質がある。

事故があっても死ぬ人数としては、確かにリスクは小さくなるが、それは、人口に占める割合としてのリスク低下であり、自分が死ぬ確率を下げるために、他人の死ぬ確率を上げる選択を求めるのは、あきらかにおかしい。

90%の人が助かり、10%の人が死ぬとして、自分が90%側で、原発地域の人が10%側だ。けっして、自分が90%と10%の確率を背負ったわけではない。自分は、90%側という、つまり、100%助かる側を選択することが、他の人のリスクを上げる。

電力という恩恵を受ける人達のリスクが下がり、原子力の電気などいらない地域の人達のリスクが上がる。
こんなおかしなことはない。こんなことが許されるわけがない。

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訓練

訓練が最近よく行われるが、想定があますぎるような気がする。

東京で帰宅困難者に対する訓練や、緊急車両を通すための通行規制の訓練をみていると、そこが現場であるということが想定されていないようにみえる。

東日本の沖で地震がおきても、あの程度混乱した。もし、東京で地震が起きれば、道路にはがれきが散乱し、車両は放置され、けが人などの動けない人が発生し、電源も喪失し、そこが被災地になる。

ところが、訓練では、あたかも、そこには被害も何もないかのように進行する。
避難者は全員歩けて、電気もあり、通路は普通に歩ける。
もっと通路を妨害するようなものがあることを想定しないと。

しかし、東京の過密ぶりをみると、対応では混乱を防ぐには不可能ではないかとさえ思える。
東京から分散して、暮らすことはできないのだろうか。リスクが高すぎる。

顔写真

facebookで、卒業した高校の、最近の世代の写真をみると、自分の頃とはまるで違う顔ぶりで、、、。

これが世代の違いなのか、属するコミュニティが変化したのか。

両方だろうが、顔写真に、将来の日本に、言いしれぬ不安が、よぎる。
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大学生の情報リテラシーの向上によって、荒廃した日本社会を少しでも良い方向へ向ける一つの力を提供できればと考える一社会人
作者:加藤正吾
(Shogo KATO)

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