噴火予知はできない。

なぜなら、予知ということは、
どこで、いつ、どのような噴火が起こるかということが、
“あらかじめ”わかっていないといけない。
あらかじめ噴火することがわかっていることはありえない。

噴火が起きそうと予想して、結果、噴火したことを予知したと表現しているが、結果論だ。

噴火する事象が起きることが予定されていることを、あらかじめわかるはずがない。
それは科学ではない。予言と同じレベルだ。

例えば、
2014/10/28 9時に、岐阜大学でマグマ噴火が起きることがわかっているときに、
これまでの観測結果で、2014/10/28 9時前後に噴火しそうと発表したら予知だろうが、
2014/10/28 9時に、岐阜大学でマグマ噴火が起きることがわかっていることはない。
これがわかるなら、予知するための学問そのものがいらない。
事後に2014/10/28 9時に噴火が起きたことが確認できるだけだ。

予知ができる時点(あらかじめ噴火する時を知り得たのであれば)で、予知するという行為は不要だ。

予知という言葉を使うのは、科学とはよべない。
東京大学地震予知研究センター

京都大学地震予知研究センター