たまには、blogの本題の「レポートの書き方」について

<<基礎>>:結果(事実)と考察(推測)を区別して表現するには、時制が重要です。
(例文)
 直径1cm以上の樹木についてすべての木をマーキングし、その直径の測定を行った(調査や実験方法は過去形で書く)その結果、。この森林には138本の樹木が確認され、1cm〜5cmの直径階級の木が、123本あり、森林全体の89%を占めていた(結果や事実も過去形で書く)。また、最大直径は15.3cmであった(ここも結果)。一般に、直径5cm未満の個体が森林に占める割合が、80%を越える場合、その林分は、再生してから10年以内の森林であるとされている(推論的根拠や一般的根拠は、現在形で書く)。したがって、この森林は、若齢の森林であると考えられる(考察などの推測は現在形で書く)。

<<発展>>:論旨を展開するときは、少し上記とは異なる表現となることもあります。
(例文)
 この森林には138本の樹木が確認され、1cm〜5cmの直径階級の木が、123本あり、森林全体の89%を占めていた(結果や事実も過去形で書く)。また、最大直径は15.3cmであった(ここも結果)。樹齢を調べたところ、直径3cmの樹木でも、平均樹齢が100年であった(ここも結果)。これまで、一般に、直径5cm未満の個体が森林に占める割合が、80%を越える場合、その林分は、再生してから10年以内の森林であるとされてきた(一般的根拠を覆す論理展開の時につながるとき過去形。つまりこれまで事実として受け入れられてきたという意味で過去形)。しかしながら、今回の樹齢調査から、5cm未満の個体が占める割合だけでは、林齢を判断できないことがわかった(一般的根拠を覆して、誰もが納得する考察であろうと考えられる場合、過去形が適切。)