大学生のための情報リテラシー

情報検索、レポートの書き方、図表作成、プレゼンテーション術

2009年06月

ネット安全モラル学会

ネット安全モラル学会の
会長をつとめる早稲田大学教育・総合科学学術院の田中博之教授は、こう話す。
もし仮に、子どもから全く携帯電話を取り上げるようになっても、抜け道がいくらでもあると思うのです。そうして結局、監視が行き届かなくなってしまうのが心配です。それだけでなく、小中学校で禁止となっていて、高校生になってはじめて所持したとしましょう。その頃になって、安全に利用できるのでしょうか。知識がないためにかえって、いい加減な利用に拍車をかけるのではないかと思うのです

とありますが、
知識がないものをいきなり使ったからといって、いい加減な利用に拍車がかかるでしょうか?
未知のものを利用するときに、わざわざいい加減に使うでしょうか?

どこに抜け道があるのでしょう?お金を親が管理する小中学生に。
ネットカフェも、まともなところは保護者同伴でしょう。もし抜け道があるなら、その抜け道(小学生を入れてしまうネットカフェ)をふさいでください。

私は、携帯電話が大学時代にやっと普及し始めた世代ですが、いきなり知識がないまま携帯を使ったからといって、いい加減な利用に拍車がかかるでしょうか?
様々な道具に、多様な側面の危険があるかという分別がついた年齢であれば、姿の見えない人とコミュニケーションを取ることの難しさ、そして有用性?に思いを巡らして利用すると思います。思いを巡らして利用できないなら学ぶ力を小中学生の内に付けておけばよいではないですか。それが教育でしょ。

よくある議論で、
禁止することではなく、子どもがそういった情報にアクセスしないような仕組みをつくること
と言われます。しかし、それを完全に実現するのは、日本の法律だけで縛られていないインターネットの世界では、かなり困難です。おまけに、表現の自由との兼ね合いで、情報の発信を規制することも難しいでしょう。

ゲームセンターの夜の出入りに、子どもに対して規制があるのと同じです。親同伴でも入れません。どうして、ネットリテラシーを小学生や中学生に携帯を使って教えなければならないのでしょう。
発達年齢にあった道具や枠組を使って、○○リテラシーを教えればよいではないですか?先に述べたように、小中学生に学ぶ力を身に付けさせればよいではないですか。

学校のパソコンで匿名同士でチャットしてみて匿名同士の会話の問題点とか、話し合ったらいいじゃないですか?適当な学年で。少なくとも匿名コミュニケーション能力を獲得しなければならない年齢は、小学生ではないでしょう。匿名コミュニケーション能力の獲得に適した年齢があるでしょう。匿名であることの意味が、理解できない子どもに、どうやってリテラシーを身につけさせるのでしょうか? 

匿名でコミュニケーションできる道具ができたからといって、それを匿名の概念が理解できない年齢に、なぜ携帯電話を持たせてまで教える必要があるのか? まったくその疑問に答えていない。そこまでネットモラルを主張して小中学生に持たせる必要がどこにあるのか。 リアルな?世界のモラルすらまともに身についていないのに。
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マンションの勧誘

よくもまぁ、マンションの勧誘の電話がかかってくる。

トゥルルル
私「はい、加藤です」

Aさん「東京の●●からかけていまして、名古屋の■■からほど近い、マンションの、、、」

私「マンションに興味ありませんので切らせていただきます」

ガチャ

トゥルルル
私「はい、加藤です」
ガチャ

ええと、明らかに、Aさんが二度目の電話で、私が電話をとった後、ワン切り?的に電話を切ったかと。

興味がないと言っているわけですから、
Aさんは、私から早く電話を切ってもらって、
次の方への勧誘の時間に使えて得しているはずなのに、
わざわざリダイヤルで電話して、私が電話にでてから切るのでは、通話料と時間が、無駄かと。

こんなこともわからないのですか?

課題

岐阜大学で使用しているe-learning systemの連絡事項に、
以下の課題をだした(プラス、メールも受講者全員に出しておいた)。

【課題】タッチタイプのローマ字入力速度
現在のタッチタイプの入力速度を選択して、回答してください。

成果物の提出:アンケートへの回答
期限: 6月17日(水)13:00まで
点数化の有無:有り
ただし、受講生全員が回答した場合のみ。全員が回答した場合も、回答しなかった場合も、全体の平常点の分母には組み入れない。つまり、全員回答すれば、平常点の分子のみ増加する。全員回答しなくても、とくにマイナス面はない。

全員回答すれば、分子だけに加点されるので、ボーナス点。
全員回答しなくても、分子が増えないだけなので、いままでの平常点。

さぁ全員に情報は伝達されるでしょうか。

e-learning systemやメールをチェックすることが習慣になっているでしょうか?

実は、それより、この連絡事項に気がついた受講生が、
全員に情報が伝わるように、
対面でのコミュニケーションをとって欲しいと思っている。

課題を提示してから、12時間後現在、15人/87人中が回答済み。


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大学生の情報リテラシーの向上によって、荒廃した日本社会を少しでも良い方向へ向ける一つの力を提供できればと考える一社会人
作者:加藤正吾
(Shogo KATO)

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