M7クラスの地震があると、次M7-8クラスの地震が起きる確率が、一週間以内に0.01から0.05%にあがるのは、確かだろうけど、それは南海トラフの想定震源域の地震に限った現象ではない(と思う)。

熊本の地震なんかでも、東北の地震でも、結果的に前震だった地震がある。

M7クラスの地震があって、それが南海トラフの想定震源域だったから、臨時情報を出したのであって、M7クラスの地震があれば、次が本震である地震が起きる可能性があがるんだから、常に備える必要がある。いつも、同じクラスの余震に備えてくださいと、気象庁が地震が起きると言っているのと一緒。

ただし、備える対象となる地震が、とてつもなく大規模の可能性があり、科学的に今後起きる確率が高まっていると考えられている地域の地震という(だけの)こと。

この因果関係の説明が不足している。この科学コミュニケーションが不足していたと思う。
そういったことを記者会見でつっこむ記者がいない。

一週間は、本震に気をつけろ。これはどんな地震でもM7クラスなら、いつでもです。
そして、今回の地震をきっかけに、今後10年前後以内に起きる南海トラフ地震の本震が、起きる確率が、今後10年前後以内では、いま、可能性が高まりましたとさ。