大学生のための情報リテラシー

情報検索、レポートの書き方、図表作成、プレゼンテーション術

口頭発表で注意すること

オンライン発表会

オンライン発表会で高校生の皆さんの発表を聴く。
これはこれで面白い。

ただ、質疑応答で、マイクがミュートされ、高校の先生と質問への回答を相談しているようだった。
ぜひ、自分の言葉で、回答してほしい。間違ってもいいから。

高校の先生方は、心を鬼にして、自分で答えろと言ってほしい。
それが教育。

学会

ブログネタ
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中部地区の小さな学会へ行ってきた。

収穫は、
着眼点が非常におもしろかった発表1題、
こいつ勉強もしているな〜って発表1題、。
名前がわからないけど、質問力のある研究者1名を発見?、したこと。
それ以外は、、、。

毎年、学生の発表の中には、
「発表の課題を選んだおもしろさはわかるが、結論がとても納得でない発表」や
「発表の課題を選んだおもしろさもわからないし、研究の意味もないと感じる発表」がある。そして、この印象をもたらす発表は当然同一研究機関。

指導者の選択を誤ると、「仮説のたてかた」、「検証の仕方」、「論理」がおかしいままの発表になる。毎回、この小さな学会で思う。指導者を選べと。

そして学生にも注意する。
「あれで証明・検証されたと思うな。穴だらけの発表を見抜けるようになれと。」

それにしても、学会に参加しだして、10年以上。昨日は珍しいものを見た。続きを読む

意見発表会なのか弁論大会なのか

教授の代理で、高校生のある意見発表会へ行ってきた。

審査は、「発表内容」に40点、「発表の仕方」に20点、「質疑応答」に10点の計70点。評価方法は、いかにも意見発表会だ。

しかし、そこで行われる口頭発表は、抑揚のある声で発表する生徒が多く、それを教師が指導していることが明かな発表であった。意見発表会ではなく、弁論大会なのか?と思うほど。

「発表の仕方」にあたる抑揚(含:声の調子、スピード)が不自然で、どのテンションにあわせて、話を聞けばいいのか、私にはまったくわからなかった。発表の仕方によって、発表内容も理解する気持ちが折れるほどだった(審査員でなければ、聞くのを止めただろう)。発表内容を審査する以前の問題として、この強い抑揚では、意見(情報)が伝わるとはとても思えなかった。つまり内容を評価するに値しないと私は思った。一方、発表は原稿を見ていて元気はなかったが、聞き取ることが容易で内容の一貫性もあり、評価できる発表があった。

結果は、抑揚が最も強い生徒が1番で、原稿を見ていた生徒は最下位だった。
この審査結果が全体の傾向であるならば、いっそ、弁論大会と名前を変えて、評価も発表の仕方に40点配点すればと思った。発表内容に40点もありながら、事前原稿と発表内容は一字一句違わないほどきっちりと原稿を発表する。それより、論理の一貫性や内容を改めることに指導の時間をもっと使うべきだ。あの不自然な抑揚の徹底は、明らかに発声練習に時間を費やしている。続きを読む

スクリーンを見よ

学会発表で思ったこと。
OHPでも液晶プロジェクタでも、とにかくスクリーンを見て、
発表した方がよい。

講演者は、OHP機器上のシートやパソコンの画面と対話するのではない。
スクリーンに投影されている状態を見ている聴衆を相手にしているのであり、
聴衆は、実際にスクリーンから情報を読み取っている。

OHPシートやパソコン画面だけを見ていると
スクリーンからはみ出ているとか、下の方に投影されていて
見づらいとか、聴衆が見ている状態を把握できない。
講演者は、見にくさに気がつかないので、聴衆は、非常に違和感を感じる。
説明しているところが、実際のスクリーンでは見えないとか、、、。

講演者と聴衆の見ているものの、わずかなズレが聴衆の理解を妨げる、、、。続きを読む

個人情報保護法対策研修会

学内で、個人情報保護法に対する対処方法について、いわゆるFD的な研修会が開催された。職員証で、出席を取るという気合いの入ったものだった。

ただ、そこでのプレゼンは、とてもプレゼンと呼べるような代物ではなかった。SE的な?専門家を外部講師としていたが、留意点やセキュリティポリシーの策定等について説明していたが、話に脈絡が感じられず、内容をオムニバス的に話しているように感じた。個人情報を守る手段と目的が交互に入り交じり、「物理的セキュリティ」を話したかと思えば、「情報開示と情報保護の相反」について話し、また、情報セキュリティに求められる「心構え」を話すという具合だ。おまけに最後のまとめで、今まで話していない、セキュリティを支える要素を説明しだした。脈絡もなければ、まとめになっていない。

これでは、所属会社の企業価値が低くみられるだろう(少なくとも、私はそう見た)。プレゼンの恐ろしさを発表者はこのまま知ることはないのだろう。
「ストーリーがなければ、聴衆はとても聴いていられない」、これを企業プレゼンでも意識しよう。

こっちが出せる値段によってSEが違うという話も聞くから、価格相応ならしかたがないと思いますが、、、。
続きを読む

軸と凡例は説明してよ

学術研究の口頭発表で、軸も凡例も説明しないで、いきなり説明されても図が読み取れない。

このような態度?姿勢?は、聴衆に理解してもらう気がないということをアピールするだけであって、決して賢くは見えない。

いくら、拙書
「大学生のための情報リテラシー」
テキストに口頭発表の手順で、軸や凡例説明の重要性を書いたところで、学部4年生の卒論発表で指導なしでは身に付かない(付いていない)。

指導が充分なされていない結果は、明確にでる。それを今日、また実感した。
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大学生の情報リテラシーの向上によって、荒廃した日本社会を少しでも良い方向へ向ける一つの力を提供できればと考える一社会人
作者:加藤正吾
(Shogo KATO)

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